Promise

共に未来を見つめ「あなたを守りきる」

大学卒業と同時に、公認会計士高木義直事務所に就職したのが1979年。以来、40年以上にわたり、この仕事一筋で歩んできました。勤務税理士、共同事務所開設、個人事務所開設、事務所の移転など環境や役割の変化といった幾度ものターニングポイントを経ながらも、私の中で変わることのない思い。それは、お客様の事業を、ご家族を、従業員の方々を、そして未来を守るために、でき得る限りの力を尽くし続けるという強い信念です。

決して特別なことをしているわけではありません。
昨今は、様々なシーンで“脱ハンコ”が進むなど、リアルに対面する機会が減少している時代ではありますが、必ず毎年顧問先の代表の方と顔を合わせ、事業のことや他愛もない世間話をすることが、私の毎年のルーティンです。また、多種多様な業種のお客様が求める情報やアイデアを蓄積するために、常に時代感を大切にしながら、アンテナを張り巡らせる。そういった些細なことの積み重ねが、お客様との永きにわたるご縁につながっているのだと感じます。

税理士という仕事は、一つの事業ではあっても“商い”という枠には収まらない職業だと思っています。書類や数字だけを規定通りに納めることがミッションの完了ではありません。お客様が何を考え、何に頭を悩ませているか。経営の伴走者としてどんなアドバイスができるか。常に思いを寄せながら、共に将来を見据え、お客様を守るために何ができるのかを考えることが、私たちの真の役割だと思っています。

その思いの根底にあるのは、税理士として駆け出しだった頃の苦い思い出です。あまり業績が芳しくないお客様のもとへ毎月訪問し、お話をしていたのですが、ある日、その企業様が自己破産をしたというニュースを新聞で目にしました。私は「そんな大変な決断ですら話せないような、希薄な関係しか築くことができていなかったのか」と自分自身の無力さを恥じ、愕然としました。“数字をつくる”こと、型式通りの資料を提示することでは、お客様にとって何の助けにも支えにもならないのだということを、痛いほど突きつけられたのです。

以来私は、当時の思いを肝に銘じ、手の届く範囲、目の行き届くサービスを貫き、顔の見えるお付き合いを大切にし続けてきました。

今後はテクノロジーの進歩により、記帳などに象徴されるようなルーティンの税務は、AIが代行する時代がやってくるかもしれません。しかし、経験や情報に基づいた提案、未来を読むアイデアなどにより、お客様の未来に寄り添うことは、生身の人間にしかできないことではないでしょうか。

人と人の関係性でしか理解できないこと、解釈できないことは必ずあります。そうした心の通った関係性を構築し、数字や計算による裏付けによって、時にはお客様が大きな一歩を踏み出すための判断材料を提供し、時には夢を叶えるために背中を後押しする。そういう積み重ねこそが、お客様の未来を守ることにつながり、ひいては、生まれ育った岐阜という郷土への恩返しになると信じています。

今、当事務所では、長男が私の右腕として同じ道を志し、歩みを始めました。まだまだ道半ばではありますが、これまでスタッフと共に永年培ってきた“三田村イズム”をしっかりと受け継いでくれています。そして、世代交代や事業承継などが進み、若い世代のお客様も増えている中で、同世代だからこそ生むことのできる、フレッシュな感性の化学反応にも期待を寄せています。

お客様の「ありがとう」のために。時代が変わろうとも、三田村税理士事務所としてのその思いが揺らぐことは決してありません。画一的な支援やサービスではなく、お客様の成長のために何ができるか、共に将来を見据え、親身になって耳を傾ける。それこそが、お客様を、ご家族を、地域を守るという私の使命をまっとうすることにつながるのだと思います。

経営のことや税務関係のことなど、どこに相談して良いかわからない時には「三田村に聞けば何とかなる!」。地域の方々にとって、そんな頼りになる、駆け込み寺のような存在であり続けたいと願っています。